毎月2〜3日、鎮痛剤を飲まないと動けない。それでも完全には効かない。
婦人科に行った方がいいのはわかってる。でも、内診台のことを想像するたびに、予約画面を閉じてしまう——そういう状況の方から、相談をもらうことがある。
生理痛と内診への恐怖、二つを同時に抱えて立ち止まっているのは、あなただけじゃない。
内診が「初めての経験」と重なって怖くなる理由
内診への恐怖で婦人科に行けない、という話の中で、特によく出てくる言葉がある。
「経験がないのに、内側に何かされるのが嫌」という感覚だ。婦人科の内診が、「初めての経験」と重なって見えてしまう——そう話してくれた方がいた。
21歳の大学生で、生理痛がひどくて毎月2日は横になるしかなかった。「婦人科って、処女だとどうなるんですか」と相談してきてくれた。内診のことが一番怖かったと言っていた。
その気持ちはすごくわかる。処女で婦人科に行くことへの不安は、「内診」という具体的なイメージがある分、余計にリアルで怖い。
内診って、処女だとどうなるんですか…痛いですか?
ここで一つ、知っておいてほしいことがある。婦人科の内診は、処女・未経験の場合、最初から行わないことが多い。
内診なしで受診できる、という事実
これ、意外と知られていないんだけど——処女・性交渉未経験の場合、腹部エコー(お腹の外から行う超音波検査)を最初に行う婦人科が一般的だ。内側に何も入れない。それで子宮や卵巣の状態を確認できる。
内診台に乗ったからといって、必ず内診が行われるわけじゃない。事前に「経験がない」と伝えておけば、配慮してもらえる。
具体的には、予約のときに一言伝えるだけでいい。「経験がなくて、内診が不安なのですが」——電話でもWebの予約フォームの備考欄でも、どちらでも大丈夫だ。婦人科での「経験の有無」の話については別の記事でも触れているので、気になった方はそちらも読んでみてほしい。
電話でそんなこと、言えるかな…恥ずかしくて
電話が難しければ、Web予約のメモ欄に書くだけでもいい。「未経験のため内診が不安です」の一文だけでいい。受付はそういう問い合わせに慣れているし、先生に変な顔をされることもない。
内診が必要なく腹部エコーだけで診断が完結することもあるし、万が一内診が必要な場合も、事前に伝えておくと丁寧に説明してもらいやすくなる。
婦人科への一歩も、「経験への不安」も、根っこが近い悩みだと思っている。話を聞かせてほしい。生理痛で悩んでいる方からの相談も受けている。
生理痛を放置する方が、僕は心配だ
正直に言うと、内診への恐怖より、生理痛を放置することの方が心配だ。
毎月鎮痛剤を飲んでも完全に効かない生理痛は、子宮内膜症や卵巣嚢腫などの疾患のサインである場合がある——ただし、そうではないケースの方が多いし、これは医師でない僕が断言できることでもない。ただ、年単位で我慢し続けた結果、診断が遅れたという話を聞くたびに、「もっと早く行ってほしかった」と思う。
内診が怖い気持ちは本物だ。でも内診なしで受診できる選択肢がある。それを知った上で、どうするかを決めてほしい。
先述した21歳の大学生は、相談してから2週間後に「Web予約のメモ欄に書いたら、受診当日に先生が確認してくれて、腹部エコーだけで診てもらえました」と連絡をくれた。生理痛の原因がわかって、薬が変わって、翌月は「初めてまともに動けた」と言っていた。
秘密厳守で話せる場所があることも、知っておいてほしい。
「怖いまま動いていいんですか」と聞いてくれた方がいた。いいです。怖いまま動いていい。まずメールだけでも送ってみてほしい。